公益財団法人 大原記念労働科学研究所
公益財団法人
大原記念労働科学研究所
The Ohara Memorial Institute for
Science of Labour

REAL

REAL(Roken Ergonomic Assessment & Learning)とは

製品評価・職場評価事業「REAL

当研究所は、産業事故防止、製品事故防止、作業による障害の防止、より安全で健康的な働き方とそれをサポートできる職場環境を実現・普及させることを目標としています。
REAL(Roken Ergonomic Assessment & Learning)は、働く人々の安全と健康を守るための人間工学的な製品評価と職場の改善を主眼とした、エルゴノミクス研究センターの事業です。

REALの特徴

  • 当研究所が培ってきた知見とノウハウに基づいた社会貢献を図ることを目標として、現場志向の人間工学的研究の方法論や成果を体系的に整理し、サービスの提供方法を工夫しました。
  • REALは製品評価と職場診断の2つの分野からエルゴノミック・アセスメント(人間工学的評価)を実施すると共に、それに関連する人材育成(ラーニング)を支援します。
  • REALでは、行動観察、生理計測、心理計測、パフォーマンス計測などを適宜組み合わせて、「製品の使い方」、「働き方」の現実の姿をまず評価し、製品の改良ポイントやマニュアルの改良、職場の環境・レイアウトや作業方法の改善などを提案します。行動観察では、製品・機器・作業環境と人とのインタラクションに注目した分析を重視することが特徴の1つです。

REALの製品評価

製品評価パッケージ_01.jpg

REALの職場評価

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REALのご案内

REALにおける評価例やご相談の流れ(連絡先)、費用目安など、詳しい内容はパンフレット(PDF:133KB)をご覧下さい。

REAL2.jpg

これまでの主な研究の一例

1. 一般用使い捨てマスクの漏れ率と使用感に関する評価(REALパッケージ2)

成人の被験者19名を対象に、マスクA(新方式の接着シール型)とマスクB(耳掛けのある従来型)の着用実験を実施。
マスクの漏れ率、使用感などを人間工学的に評価しました。
漏れ率の測定には労研式マスクフィッティングテスターMT-03(図1)を使用。

2. 公共空間-認知特性(駅の鉄道券売機の操作特性)

本研究では現実の切符券売機を用いる際の若者と高齢者の行動を比較。
「使いやすい券売機」の特性を探るための研究方法として、現実の券売機を対象とすることが有効であると考えました。
そのため、結果的に券売機の評価という側面が生まれましたが、特定の券売機の優劣をつけることが本研究の目的ではございません。

3. オフィスワーカーの疲労対策(デスクワークにおける座位-立位の姿勢転換の効果)

産業の自動化やコンピュータの発展・普及によって、座っておこなう仕事が多くなりました。
職場での1日のほとんどを座位姿勢で過ごす人々も多いのではないでしょうか。現代人の座っている時間があまりにも長くなったこともあって、長時間の座位による健康への影響が危惧されています。
この研究では座位と立位とを切り替えることができるデスクによる負担軽減効果を検証しました。