公益財団法人 大原記念労働科学研究所
公益財団法人
大原記念労働科学研究所
The Ohara Memorial Institute for
Science of Labour

中期計画の策定

新年明けましておめでとうございます。旧年中は公益財団法人大原記念労働科学研究所に多大なご支援を賜りありがとうございました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

労働科学研究所では 中期計画「ビジョン2021」を策定中です。中期計画は労働科学研究所がこれから何をしようとしているのかをお示しする見取り図です。初めてのことなので手探りですが、所員全員で検討を進めています。昨年12月に中間報告(論点整理)を取りまとめたので、簡単にご紹介します。

我々のミッションは「労働科学で社会に貢献する」ことです。このミッションを果たすため「質の高い研究」、「経営面での自立」、「労研ブランドの再構築」、「桜美林大学との連携強化」の四つの目標を掲げています。四つの分野で成果目標を設定し、創業者大原孫三郎の言葉「同心戮力(心を一つに力を合わせて)」の精神で実現を目指します。中期計画は創設100周年を迎える2021年度が最終年度ですが、定量的な目標は3年程度としています。

環境が激変し産業現場が変化していく中で、将来の労働科学の進展をデザインすることが我々の責務です。官庁、企業、団体など御依頼先の御要望にお応えできるよう質の高い研究を実現し、既存業績の関連分野での横展開、重要な新規分野を開拓します。

新生労研のスタート以来、関係各位のご協力により二年度連続で黒字を計上しています。経営の自立は研究所の存立の前提です。しっかりと経営を管理し、適切な費用収益構造を確立します。研究所を支えていただいている維持会のサービスを充実し、再活性化します。

これまでの労研は広報・マーケティング機能が弱かったと言わざるを得ません。比較優位のある長い歴史の蓄積を生かし、「働き方改革」を含めコンサルティングに力を入れます。労研の実力をより多くの方に知っていただき、労研ブランドを再構築します。

桜美林学園のキャンパスに研究の拠点を移し、産学協働を進める足掛かりを得ました。教育・人材育成に力を注ぎ、桜美林学園との研究交流や人事交流を進め、労働科学を次世代の働き手に浸透させていきます。

以上が中期計画の概要です。今後、さらに検討を深め、3月には最終報告を来年度予算と共に決定し、実行に移していきます。引き続き皆様方のご支援、ご鞭撻をお願いいたします。

(2018年 1月 理事長 濱野潤)