東京メトロ様の総合研修訓練センターを訪問しました。
この度、ご縁があり、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)様の総合研修訓練センターを訪問しました。
東京メトロ様の総合研修訓練センターは、2016年4月に開所した職員の皆様が研修と訓練を行う「現実と直結した学びの場」です。センター内には、駅構内を再現したステップアップステーションセンター(SSC)、模擬駅、安全繋想館を含む14の施設があります。
SSCには、券売機、自動改札機、改札窓口等があり、機器類の故障時の対応訓練や接客対応訓練を行っているそうです。駅の構造、機器類ともに東京メトロの駅そのものなので、センター内ながら、実際の駅構内にいるようでした。
模擬駅でも実際の駅のホームと同じ設備が見られました。線路もあり、実車が走るのだそうです。
訓練線(千代田線ではありません)

センター中央駅(模擬駅)

安全繋想館※は、過去の事故について見聞き体験できる施設です。事故現物や関係者の方々のインタビュー映像を拝見し、「事故やその教訓を風化させない」、「同じ過ちを繰り返さない」、という東京メトロ様の強い思いを感じました。一方で、過去の事故を知らない世代が増えている中、どのように事故やその教訓を伝えていくか、自分事として研修・訓練に取り組んでもらうかを苦慮されている様子も伺えました。同様に、ホームドアの設置をはじめとした設備やテクノロジーの向上により、死傷者を伴う大きな事故は少なくなってきています。いざ一大事となった際に迅速・的確・安全に対応できるかも課題となっています。
時間・経費・組織体制など様々な制約がありますが、年代、職位、部署、職種の枠を超えて、効果的な研修・訓練方法、さらには安全と健康について職員の皆様が本音で意見を共有する場を設け、話し合いながら改善策を試行できること、そして、それを後押しする組織の柔軟さが重要であると感じました。ぜひ職員の皆様や組織全体で効果的な研修・訓練の在り方を探求し続けていただき、時代の変化や世代に応じた東京メトロ様の取組や好事例が広く社会へ共有され、多くの職場づくりの参考となることを願っております。
本訪問を通して、私たち利用者が安全かつ快適にメトロを利用できるよう、東京メトロ様が真剣に取り組んでいることが分かりました。職員の皆様のこのような研修や訓練により、日頃、私たちが安心して東京メトロを利用できていることをありがたく感じると同時に、現行の研修・訓練と結び付けながら、職員の皆様が「自身や仲間の健康と安全も大切にする」という意識を育む取組も今後さらに広がっていくことを期待しております。
なお、安全繋想館は、通常、他社・他事業者の視察は受け付けておりませんので、ご注意ください。
案内くださった安全・技術部の皆さま、誠にありがとうございました。
研究員
頓所つく実
※安全繋想館は、通常、他社・他事業者の視察は受け付けておりませんので、ご注意ください。

