職場環境リスク・教育 研究グループ
研究者
- 主任研究員 村田 克(博・工学)(グループ長)
- 主任研究員 毛利 一平(医師、労働衛生コンサルタント)
- 研究員 飯田 裕貴子
- 技術員 小西 麻利子
- 特別研究員 伊藤 昭好(工博)
- 特別研究員 千葉 百子(医博)
研究活動
- グループ紹介パンフレット(2009年版作成中です)
グループの特色
職場環境リスク・教育 研究グループは、職場環境のリスク(危険・有害性の度合い)の評価手法を検討し、現場状況に則したリスクアセスメント・マネジメントに関わる研究開発を行っています。また研究成果を生かし、作業環境測定士や衛生管理者などの養成教育を実施しています。
重点課題研究
産業保健におけるリスクアセスメント・マネジメント手法の構築・適用
労働安全衛生マネジメントシステムについては、厚生労働省告示指針やILOガイドラインなどが既に公開され、現場に則したリスクアセスメントとそれに基づくマネジメントをどのように行えばいいかが注目されます。このような状況を踏まえ、具体的な危険有害要因についてのケーススタディを積み重ねます。その上で、現場の複合リスクに対応した的確なリスクアセスメントと有効なマネジメントのあり方を検討します。
- 建築物解体時のアスベスト抑制対策のための技術支援
- 作業者の自主対応などを利用した環境有害物の曝露低減手法の開発
- 微粒子がもたらす職場環境リスクの現場対応システムの構築
最近の主な研究課題と研究成果
個人曝露濃度連続測定による職場環境改善調査
粉じんや化学物質などの個人曝露濃度の連続測定を実施し、職場環境の改善に貢献しています。粉じん職場では、たとえば、プッシュプル型換気装置の性能評価と曝露濃度の改善を目的に個人曝露濃度の時間変動を測定したところ、間欠的に著しく高い濃度ピークが観察されました。これは、外気流の一部が作業者の前面で乱気流を生むことにより、ヒュームが呼吸域に拡散したためであったことを明らかにしました(参考文献9、10)。さらに、作業者の動作や姿勢やワークによる新たな気流変動の個人曝露への影響と作業環境改善についての研究を進めています。また、化学物質の取り扱い職場でも、個人曝露濃度の連続測定を実施し、高濃度出現作業を特定し改善提案を行っています。
参考文献
・原邦夫、熊谷信二、中明賢二:蒸気・ガス状化学物質の職業性曝露濃度を推定する数理モデルの応用−曝露アセスメント・健康リスクマネジメントのために−、 労働科学、 77(11) 439-461、 2001.
・原邦夫、伊藤昭好、原田幸一、宮北隆志、魏長年、上田厚:新築住宅の室内ホルムアルデヒドおよび揮発性有機化合物濃度の経時変化、室内環境学会誌、3(1)、45-50、2000.
・原邦夫、中明賢二:室内で気中に噴霧された化学物質の気中濃度変動に及ぼす揮発性の影響、労働科学 78(4): 203-208、 2002.
・村田 克、伊藤 昭好:個人曝露粉じん濃度の連続測定によるプッシュプル型換気装置の換気効果の改善、労働科学 2001、77(7)、 271~277。
・村田克、木村菊二:個人曝露粉じん濃度のリアルタイム表示および警報システムの開発.労働科学、78(6)、317~320、 (2002).
・原邦夫、中明賢二:有機溶剤の個人ばく露濃度測定の試み・作業環境・22(5)・55-62・2001 12.
・原邦夫:曝露の連続測定によるリスクマネジメント、働く人の安全と健康、3(10):984-986、2002.
・原邦夫:化学物質のリスクアセスメントの実際、労働の科学、58(11):653-657、2003.原邦夫. 職場で使える化学物質対策のための手順とポイント. いのちと健康1997; 367:10-14.
・小木和孝監修、川上剛、原邦夫、伊藤昭好:すぐできる労働安全衛生マネジメントシステム、労働科学研究所、2002.3.
・原邦夫:安全衛生リーフレット(8)・労働安全衛生マネジメントシステムの活用、自治体労働安全衛生研究会、2000.10.















